トライアスロンバイクパート攻略:実体験とエアロポジションの効果

自転車

トライアスロンのバイクパートは、スイムでの疲労を回復しつつ、ランに備えてエネルギーを温存しながらも、タイムを稼ぐ重要なセクションです。このセクションでのパフォーマンス向上は、総合順位に大きな影響を与えるため、適切な戦略と準備が不可欠です

今回の記事では、2024年8月4日に愛媛県伊予市で開催された「第11回伊予市トライアスロン大会 in ふたみ」にリレー部門で参加した私の実体験を基に、エアロポジションの効果や、バイクパートを攻略するための走り方、具体的な戦略と準備方法について詳しく解説します。これからトライアスロンに挑戦する方や、バイクパートでのパフォーマンスを向上させたいと考えている方に向けたアドバイスをお届けします。

大会概要とチーム紹介

2024年8月4日、愛媛県伊予市で開催された「第11回伊予市トライアスロン大会 in ふたみ」にリレー部門で参加しました。海水浴場として知られるふたみで行われたこの大会は、青い海と穏やかな風景が広がる絶好のトライアスロンの舞台です。しかし、この日は35度を超える猛暑に苦しめられました^^;

私のチームは、スイム、バイク、ランの3パートを別々のメンバーが担当するリレーチームです。大学の友人で、全員がトライアスロンは初挑戦でしたが、それぞれが自分の得意分野で挑みました。

しぐま
しぐま

私が担当したのはバイクパート。普段からトレーニング、ロングライド、ヒルクライムレースにも出場しており、上位入賞を目指していました。

バイクパートの準備と戦略

ロードバイクとDHバー:エアロポジションの重要性

トライアスロンのバイクパートで巡航速度を向上させるためには、エアロポジションの確保が欠かせません。私は GIANT TCR SLR 2 にフルカーボン製の DHバー を装着し、その効果を実感しました。

DHバーを装備したロードバイク
しぐま
しぐま

DHバーの効果はどんなもの?

  1. 空気抵抗を大幅に減少
    DHバーを使用することで、より深い前傾姿勢を取り、体の前面投影面積を小さく抑えることができます。これにより、空気抵抗が大幅に減少し、平地での巡航速度が向上します。私の経験では、エアロポジションが安定することで、速度が約2km/h向上し、同じ速度で走行する場合心拍数は5%ほど低く抑えることができました。
  2. ゆるやかな登りでも効果を発揮
    DHバーは平地だけでなく、ゆるやかな登りでも効果を発揮します。肘部とハンドル部分で上半身をしっかり固定することで、体幹を利用した効率的なペダリングが可能になります。これにより、より少ないエネルギーでペダルを回すことができ、長時間のレースでも疲労を抑えつつ安定した走行が可能です。

ただし、DHバーを使用する際には注意が必要です。ブレーキレバーから手が離れるため、テクニカルなコースやコーナーが多い区間では使用を避けるべきです。

それでも、DHバーはトライアスロンのバイクパートにおいて圧倒的なスピードアップをもたらす最強の武器です^ ^

使用したDHバーはこちら

ホイール・タイヤ:リムハイトの効果

レース直前に愛用していた Mavic キシリウム SL のBB周りにトラブルが発生し、急遽自転車仲間から スペシャライズドのROVAL Rapide CLX 50 を借りることになりました。これが、結果的に私のレースパフォーマンスに大きな影響を与えることとなりました。

リムハイトが高いホイール、特に今回使用したROVAL Rapide CLX 50 のようなホイールは、空力特性の向上によって、平地での速度維持や向かい風の中での走行において大きなメリットをもたらします。

しぐま
しぐま

どんなメリットがあるの?

  1. 空気抵抗を効果的に低減
    ホイール周りの乱流を減少させことで空力性能を向上させ、巡航速度を高めます。リムハイトが高いホイールを使用することで、同じパワーでより速く走行することが可能になります。これは空気抵抗が少なくなるため、体力をより効率的に使えるからです。実際、リムハイトが高いホイールを使用すると、平地での巡航速度が約1-2km/h向上することが研究でも示されています。私もこの効果を非常に実感し、実際に2km/hほど速くバイクを進ませることができました。
  2. 高速走行時の安定性が向上
    リムハイトが高いホイールは回転慣性が高いため、高速走行時の安定性も向上します。これにより、トライアスロンのバイクパートのように長時間一定の速度を維持するシチュエーションでの走行がより効率的になります。さらに、前方からの風の影響を受けにくく、向かい風の中でも安定した走行が可能です。

一方で、リムハイトが高いホイールには重量が増加するというデメリットもあります。登りや急な加速が必要なシーンでは、この重量増加がパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。また、横方向の投影面積が大きくなる分、横風に煽られやすくなるため、注意が必要です。しかし、今回のコースは比較的平坦で、向かい風or追い風だったため、ROVAL Rapide CLX 50 の利点を最大限に活かすことができました。

また、タイヤにはコンチネンタル グランプリ5000を使用しました。こちらは皆さんもよくご存知の超有名タイヤだと思います。このタイヤは優れたグリップ力と低い転がり抵抗を兼ね備えており、滑らかな走行感が特徴です。特に、高速でのコーナリングや直線での安定性に優れており、レース中のストレスを大幅に軽減してくれました。

ROVAL Rapide CLX 50 ホイールとコンチネンタル グランプリ5000 タイヤの組み合わせは、トライアスロンのバイクパートにおいて、巡航速度を上げるための理想的な組み合わせでした。

コースの詳細と試走の結果

バイクパートは3.25kmのコースを6往復し、往復地点までの距離も合わせた合計40kmを走るコース。往路はやや登り基調で、勾配5%を超えるポイントもあり、復路は完全な下り坂でスピードが出るため、コース全体を通して多様な戦略が求められました。

事前の試走では1時間6分で完走し、これは過去記録を見る限り、バイクパートで3位以内に入れるほどのかなり良いタイムでした。本番でも同様に、往路でしっかりと踏んでタイムを稼ぎ、復路でスピードを維持する戦略を採用しました。

しぐま
しぐま

Stravaのセグメントをぜひご覧ください!私はトップ10には入ってませんが、、、

Stravaセグメント: 往路
Stravaセグメント: 復路

大会当日の調整

サプリメントの効果:アミノバイタルとAMINO SAURUS

レース当日の朝食は軽めに済ませ、レース3時間前に アミノバイタル を摂取。レース直前にはカフェイン入りの AMINO SAURUS を飲み、集中力を高めました。これらのサプリメントは体調不良の中でも持久力をサポートしてくれたと感じています。

結果と感想

実は、残念ながら大会4日前にがっつり体調を崩し、調整もできず当日になってもまだ完全に治っておらず、最悪のコンディションでした(笑)

レース中は心拍数がすぐに190まで上昇し、体が思うように動かない状況でした。それでも意地でペダルを回し続け、なんとか完走し、レースの結果、バイクパートはトランジションを含めて 1:13:46 、バイクラップは 1:09:15 というタイムを記録しました。チーム全体としては 2:12:32 で見事 リレーの部で3位/17位 に入賞。体調不良の中での挑戦だったため、想定よりもタイムは遅れましたが、入賞という結果に満足しています(^○^)

先ほどご紹介したホイールとDHバーがなければ、もっとタイムはかかっていたと思います。DHバーリムハイトの高いホイールの効果を改めて実感しました。

次回への意気込み

今回のレースは、自分にとって過去最悪の体調での挑戦でしたが、チームメンバーと共に苦難を乗り越え、3位入賞という結果を得ることができました。チームでのレースは一体感があり、支え合うことでより楽しめるものでした。

また来年も出場するつもりですが、コンディションを万全に整えて、ぶっちぎりでバイクパート優勝、そしてリレー部門でも優勝を目指します!

しぐま
しぐま

でも私は自転車専門なので個人では出ません(笑)

まとめ:今回使用した装備とサプリメント

今回のレースで使用した装備やサプリメントのリンクをまとめました。トライアスロンやロードバイクに興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

トライアスロン、皆さん良い記録を目指して頑張ってください!

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